「嫌われたかな?」と不安で眠れなかったり、会いたいのに会うと疲れてしまったり…。
繊細なHSPさんにとって、恋愛はエネルギーを大量に消耗するものですよね。
しかし、自分の気質を理解し、付き合い方を見直したことで、今では恋愛に振り回されることなく、穏やかな関係を築けるようになっています。
「自分だけじゃない」と知ることは、安心への第1歩。
この記事ではHSP特有の恋愛あるあると、心地よい距離感を保つための具体的なヒントをお伝えします。
Contents
HSPとは?
HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき非常に感受性が高く、外部からの刺激を深く処理する特性をもつ人のことです。
出来事を何度も思い返したり、相手の感情を察知しやすかったりすることから、疲れやすい傾向があります。
【実体験】HSPの恋愛あるある|「好き」なのに疲れてしまう理由
尽くしすぎてしまう

相手が喜ぶ顔がみたくて、自分のキャパを超えて尽くしてしまうことがあります。
頼まれていなくても、家事を頑張りすぎたり、好きなものをたくさんプレゼントしたりすることも。
尽くすときは自分より相手のことを優先しがちなので、気づかないうちに疲れがたまりやすいです。
見返りへの期待と落胆
自分が尽くす分、相手からも同等の熱量を求めてしまいます。
たとえ自分がどんなに尽くしても、相手にとってはそれがどんどん当たり前になってくるので、最初のころほど感謝されることは少なくなってきます。
相手からなにも返ってこないと、「なんで私ばっかり」と怒りや悲しみがわいてくることも。
無理しすぎてしまう
相手を落胆させたくなくて、自分の言いたいことや、やりたいことを我慢しがちです。
休息が必要なときでも、相手から誘われると多少無理してでも行ってしまうことが多いです。
無理するのが続いてしまうと、いつか感情が爆発してしまうことも。

相手からのメッセージを気にしすぎてしまう
相手からのメッセージが返ってこないと、そのことばかり考えてしまい、ほかのことに集中できないことがあります。
返信がそっけないときは「自分がなにかしてしまったかな」と、自分が原因だと思い込んで不安になることも。
既読スルーや未読が続くと「嫌われた」「怒らせた」と最悪の事態を想定してしまうます。
ひとり反省会が止まらない
相手に会ったあとに、自分の言動や行動を思い返して自分を責めてしまいます。
「楽しかった」という充実感より、「相手をがっかりさせたかも」「楽しくなかったんじゃないか」など、悪い想像に浸ってしまうことが多いです。
悪い想像が膨らみすぎて「もう嫌われたからおしまいだ」と思ってしまい、失恋モードに入ってなかなか抜け出せないことも。
デートで消耗してしまう

外でデートをしたときに、人混みで疲れてしまうことが多いです。
相手の顔も伺いながら外の刺激にも反応してしまうので、二重に疲れてしまい、家に帰ったらヘトヘトの状態です。
刺激に疲れただけなのに、相手からは不機嫌だと勘違いされてしまうこともあります。
HSPの私が伝えたい「相性の良い人・合わない人」
注意
※ご紹介する内容はあくまで個人の見解です。すべての人に当てはまるわけではありませんので、ご自身の状況や価値観に合わせて、参考程度に読み進めていただければ幸いです。
相性の良いパートナー
感情の波が穏やかな人
HSPさんは共感力が非常に高いため、そばにいる人の感情に大きく影響を受けます。
だからこそ、感情の波が穏やかな人と過ごすと、自分自身の心も自然と落ち着いてくるのです。
感情の波が静かな人と育む時間は、まるで静かな湖畔にいるような安心感をもたらしてくれます。
喧嘩にエネルギーを奪われることもなく、ただそこにいるだけで癒やされていきます。
「苦手」を否定せず、相談に乗ってくれる人
HSPさんにとって、どうしても苦手で避けたいこともあると思います。
そんなとき、相談しやすい相手だと、我慢しなくて済むので楽です。
無理なデートプランや苦手な環境をあらかじめ共有できれば、2人で過ごす時間はもっと心地よいものになります。
ひとりの時間を尊重してくれる人
HSPさんにとって、ひとりで休息する時間はとても大切ですよね。
静かに心を回復させる時間は、日々消耗しやすいHSPさんになくてはならないものです。
ひとりの時間を認めてくれるパートナーは、あなたの繊細さを「守るべき個性」として大切にしてくれる人。
そんな相手となら、無理のない穏やかな共同生活が送りやすいです。
疲れやすい(合わない)相手
感情の起伏が激しい人
前述したように、HSPさんは共感力が高いので、相手の影響を受けやすいです。
感情が不安定な人と過ごす時間は、激しい嵐の渦中にいるようなもの。
相手の激しさに寄り添いすぎて自分を壊してしまう前に、「自分を穏やかに保てる環境」を優先してもいいんだ、ということを忘れないでくださいね。
「察して」が通じず、理解を示さない人
せっかく勇気を出して自分の苦手なことを伝えても、それを否定されてしまうと、心は固く閉ざされてしまいます。
HSPさんにとって、自分の特性をわかってもらえることは、何よりの安心材料です。
逆に、理解を得られない関係は、まるで自分の居場所を失うようなしんどさがあります。
自分が限界を迎えて心が折れてしまう前に、その関係があなたの「安全基地」になっているか、一度立ち止まって考えてみてくださいね。
HSP同士と非HSP、どっちがいい?
結論からお伝えすると、私は「どちらでも大丈夫」だと思っています。
もちろん相手がHSPさんなら、繊細な気質への理解はスムーズかもしれません。
けれど、HSPと言っても特性の現れ方は人それぞれで、100%わかり合うのは、同じ気質同士であっても意外と難しいものです。
逆に、非HSP(繊細ではない)の人であっても、こちらの話を丁寧に聞き、歩み寄ってくれる人はたくさんいます。
大切なのは「HSPかどうか」よりも、あなたにとって「相談しやすく、一緒にいて安心できるか」どうか。
気質にこだわりすぎず、目の前の相手との心の通い合いを信じてみてくださいね。
HSPが恋愛で自分らしくいるために
「ひとりの時間」を事前に伝えておく
短時間であっても、ひとりで過ごせる時間があると安心しやすいです。
大切なのは、伝える際に「あなたのことが嫌いだからではなく、自分を整えるために必要な時間なんだ」という理由を添えること。
そうすることで、相手に余計な不安を与えず、あなた自身も後ろめたさを感じることなく、心からリラックスできるようになります。

私は毎日30分、ひとりで瞑想するようにしています。
リセットの時間をつくる

その日にたまった疲れや感情をリセットする時間は、HSPさんにとって大切な時間です。
もしリセットできないまま無理を続けてしまうと、心の余裕がなくなって、相手に当たってしまうことも。
自分を癒やす時間をしっかり確保することは、あなた自身を守るだけでなく、大好きな人と長く穏やかに寄り添い続けるためにも必要です。
「自分」を大切にしてもいい

「自分を優先したら、相手に申し訳ない」と思わなくても大丈夫です。
あなたが無理をして消耗しているよりも、穏やかに過ごしているほうが、パートナーもみていて安心するでしょう。
「自分を大切にすること」は、巡り巡って「相手を大切にすること」と同じ。
自信をもって、まずはあなたの心にたっぷりの休息を与えてあげてくださいね。
まとめ
繊細な自分を守ることは、結果として大切な相手も守ることにつながります。
無理な我慢を手放して、まずは自分を1番に大切にしてあげてくださいね。
自分らしくいられる幸せな恋を、心から応援しています。